正式名称を鹿苑寺といい、相国寺の塔頭寺院の一つ。
舎利殿「金閣」が特に有名なため一般的に金閣寺と呼ばれている。
金閣寺、銀閣寺がともに相国寺の塔頭寺院であることは、
あまり一般に知られていない。
二層と三層は、漆(ウルシ)の上から純金の箔が張ってあり、
屋根は椹(サワラ)の薄い板を何枚も重ねた柿葺(コケラブキ)で、
上には中国でめでたい鳥といわれる鳳凰(ホウオウ)が輝いている。
一層は寝殿造(シンデンヅクリ)で法水院(ホッスイイン)、
二層は武家造(ブケヅクリ)で潮音洞(チョウオンドウ)とよばれている。
三層は、中国風の禅宗仏殿造で究竟頂(クッキョウチョウ)とよばれ、
三つの様式を見事に調和させた室町時代の代表的な建物と言える。
陸舟の松(りくしゅうのまつ)
足利義満公の盆栽を移し帆かけ舟の形に仕立てたと伝えられている
五葉の松。樹齢は約600年。
陸舟(おかふね)の松とも呼ばれる。
銀河泉
金閣の後を進むと銀河泉(ギンガセン)があり、
義満がお茶の水に使ったと伝えられており、今も清冽な清水が湧き出している。
竜門滝
この滝は2.3メートルもの高さを一段落としにしたもので、
龍門の滝を鯉が登りきると龍に化するといわれる
中国の故事登竜門に因んだ鯉魚石(リギョセキ)が置かれている。
いままさに跳ね上がらんとする龍の姿が、
滝壷の所に斜めに傾いた動きのある石で表されている。
高貴な人が座ったとされる椅子。
アクセス
北野天満宮前より101系統のバス、金閣寺道下車(約5分)
徒歩5分。